朴璐美（ぱくろみ）は日本の声優で、人気アニメ「鋼の錬金術師」の主人公エドワード・エルリックや、「BLEACH」の日番谷冬獅郎役を務めたことで知られています。

名前：朴 璐美（ぱく ろみ）
生年月日：1972年1月22日
出身地：東京都江戸川区
血液型：AB型
身長：161cm

代表作は「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリック、「BLEACH」の日番谷冬獅郎の他にも、「∀ガンダム」のロラン・セアック、「NANA」の大崎ナナ役など、日本を代表する人気作品で主要キャストを演じてきました。

そんな朴璐美は在日韓国人として生まれ、日本で声優として活動しています。
ここでは朴璐美の生い立ちや家族、現在の国籍、そして反日の噂や韓国語力について紹介していきます。

朴璐美は在日韓国人として生まれ、後に日本に帰化した韓国系日本人です。そのため現在の国籍は日本となります。

在日韓国人として生まれた朴璐美は幼少期から韓国の学校に進むことを希望していましたが、家族の反対に遭い日本で進学しました。

大学卒業後に念願叶って韓国に留学するものの、思い描いていた「母国」と「祖国」の違いに失意を感じ、日本に帰国。

長い間韓国の国籍を持ったまま生活し、韓国籍のまま声優としても活動していましたが、平成27年に日本に帰化しました。
平成27年12月25日付の官報に朴璐美の帰化情報が掲載されています。

2015年に日本国籍を取得したため、日本人になったのは43歳の時。最近まで韓国籍だったのですね。

朴璐美がこれまでどう生きてきたのか、子供の頃から現在までの生い立ちを紹介します。
在日韓国人の両親の間に生まれた朴璐美は体が弱い子供だったようで、肺炎で生死の境を彷徨うなど壮絶な幼少期を送ってきました。

体を鍛えるために多くの習い事を経験し、少林寺拳法や水泳といったスポーツから、ピアノや書道、油絵といった文化的なもの、公文やそろばんなどの勉強もしていたそうです。

家族は朴璐美を箱入り娘に育てたようで、地元の公立校で悪影響を受け不良になることを心配した母親が私立中学に通わせていました。

高校は朴璐美自身は韓国の高校への進学を希望しましたが、家族から許してもらえずに和洋国府台女子高等学校へ進学しています。

大学受験を控えた朴璐美は今度こそ韓国の大学に行こうとしましたが、当時韓国では学生運動が盛んに行われており、危険を感じた家族から日本の大学に行くことを勧められました。

日本の桐朋学園芸術短期大学演劇科を卒業した後、ついに子供の頃からの念願だった韓国の延世大学校に留学します。
しかし思い描いていた韓国生活とは違い、失意のうちに日本に帰国しました。

このような生い立ちで生きてきた朴璐美はその後、1993年に円演劇研究所へ入所し、本格的に演劇の道へと進んでいきます。

1998年にアニメ「ブレンパワード」のメインキャラクター、カナン・ギモス役で声優デビューを果たすと、持ち前の主人公力・少年性の高い声質と演技力で人気声優に。

「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリック、「BLEACH」の日番谷冬獅郎など代表作を生み、2006年には「NANA」の大崎ナナ役の演技が評価され、「第1回声優アワード」で主演女優賞を受賞しました。

声優以外にも女優や歌手として活動している朴璐美は、2019年に大人気ミュージカル「レ・ミゼラブル」でマダム・テナルディエ役を演じ、ミュージカル初出演を果たしています。

家族から箱入り娘のように育てられ、希望する進学先を反対される生い立ちで育った朴璐美ですが、今では声優界になくてはならない存在となり、声優業以外にも活躍の場を広げています。

朴璐美は在日韓国人として生まれ、韓国留学も経験した元韓国籍・現日本国籍の方で、それを公表しています。

「反日なのか？」という疑問や噂が浮上していますが、朴璐美がこれまで反日意識を持っている発言をメディアでしたことはありません。

幼少期から日本で育ち、中学・高校での歴史的な勉強も日本の教育を受けています。反日思想は勉強や教育により芽生えるものが多いですが、その点では反日になりにくいのではないかと考えられます。

朴璐美は尊敬する声優に高山みなみと林原めぐみを挙げており、二人を親のように慕うなど日本人との関係も良好で、反日の素振りを見せたことはありません。