2009年に結成されたSDN48は、「SaturDay Night」の頭文字3つを摂って名付けられたアイドルグループ。土曜日の夜を中心にAKB48劇場で公演を行い、元AKB48のメンバーも所属していたこともあり「AKB48のお姉さん」的なポジションでした。

活動期間は3年と他の48グループと比較して短く、シングルCDは5作品のみリリース。解散発表後にベストアルバム「NEXT ENCORE」は、グループにとって最初で最後となったオリコン週間ランキング1位を獲得し、有終の美を飾りました。

AKB48グループはキュートな世界観を大切にしていますが、SDN48は大人の魅力を全面に出した異色のアイドルグループ。歌声やパフォーマンスはセクシー路線に特化し、露出が多めの衣装もSDN48の特徴でした。

さらに、AKB48は基本的に恋愛は禁止ですが、SDN48のメンバーは公式から恋愛を認められていた珍しいグループでもありました。この辺りの方針は、坂道シリーズのグループ、吉本坂46に近いものがあるかもしれませんね。

AKB48の大人版であったSDN48ですが、運営側のAKSからはあまり大切にされていませんでした。SDN48のメンバーたちはAKB48の握手会で消毒係をやらされたり、自分たちが競馬場で走り誰が1位になるかAKB48のメンバーが予想する「人間競馬」の役目も強制されたこともあったほど冷遇されていたのです。

これらのエピソードはメンバーたちが自虐的に語ってはいたものの、当時は本人たちの士気が低下するほどの屈辱を感じていたとも後に語っています。

運営から推されなくとも活動を続けたSDN48のメンバーたちは、音楽活動やバラエティー番組やCMへの出演で徐々に世間に知られるようになっていきました。しかし、AKB48に追いつく勢いで知名度が上がっていた最中、2012年3月31日で解散することが決定。理由は「メンバー全員が夢に向かって羽ばたいてほしい」とのことでしたが、実質的に事務所からクビを宣告されたのと同じと感じたファンは大勢いました。

その他、プロデューサーの秋元康さんがSDN48の方向性に共感していなかったことや、スポンサーだった企業GREEの撤退なども噂されています。どのような理由にしろ、SDN48の解散は多くのファン、そしてメンバーたちが望むものではありませんでした。

SDN48が解散した後、海外にも48グループが誕生し公式ライバルである坂道シリーズが怒涛の勢いを見せるなど、アイドル業界は大きく変化しました。そんな現代において、SDN48の元メンバーたちはどのような活動を行っているのでしょうか。

それでは、SDN48のメンバーたちの成功&悲惨ランキングを見ていきましょう！

生年月日：1989年7月20日
出身地：東京都
職業：タレント
所属事務所：フリーランス

代表作
舞台
叔父の魔法使い（2015年下北沢小劇場）美奈 役
私のドロップ（2016年中野HOPE）堀越瑞穂 役
樹海（2016年下北沢小劇場）岩崎ユウ 役
実は私は（2016年新宿村LIVE）カリスマ痴女 役
どっかのだれか（2016年シアターブラッツ）ミドリ 役
戦国降臨ガール・インターナショナル・TOKYO（2016年築地ブティストホール）コールマスター 役

生年月日：1988年7月11日
出身地：埼玉県
職業：タレント
所属事務所：ドレスコード

出演番組
新春お好み囲碁対局（2012年-NHK Eテレ）
囲碁フォーカス（2014年-2017年NHK Eテレ）

生年月日：1985年10月23日
出身地：埼玉県坂戸市
職業：タレント
所属事務所：フリーランス

代表作
テレビドラマ
特命係長 只野仁4thシーズン（2009年テレビ朝日）上田満里奈 役
漂流ネットカフェ（2009年MBS）ミク 役
アンタッチャブル〜事件記者・鳴海遼子〜（2009年テレビ朝日）西尾里香 役