高校生になって嬉しかったことは、アルバイトが出来る事だったそうで、校則では禁止をされていましたが、時給650円でセブンイレブンのオープニングスタッフとして人生初めてのアルバイトをします。

高校時代は、バイトと遊び漬けの生活を送っていたため、学力は底辺まで落ちました。その結果、高学歴でプライドの高い父親との確執を生み、最終的に別居まで発展してしまいます。

父親との別居を境に一層貧困に拍車がかかり荒れる家庭の中、高校生にして「お金が全てではないけども、全てにお金がかかる時代」であると悟り、お金持ちになるべく経営者を目指し大学受験を決意します。

春木開は経営者になるため、経済学部に進学したいと考え、関東には行くお金がなかったことから関西の経済学部で1番偏差値の高い神戸大学への進学を決めます。

しかし、落ちこぼれだった春木開は、先生から「お前なんか受かるわけない」と言われたそうです。高校３年生でありながら高校１年生の勉強からやり直す必要があったため、一人黙々と進路指導室で勉強に励みました。

当時、仲良く遊んでいた仲間との関係を全て断ち、あらゆる誘惑を断ち切って受験勉強一色に自分を染め上げました。親からも教師からも皆に反対される中、神戸大学へ進学するという意思はブレませんでした。

大学時代は、岡山の自宅にいた時よりも貧乏生活をしていました。学費、家賃、原付の支払いに追われて三宮のNIJYU-MARUという居酒屋で馬車馬のように働いていたそうです。

大学入学後は、友達がなかなかできず辛い思いをしたそうです。周りは真面目に勉強をしてきた人が多く、春木開のようなギャル男はいなかったようです。

友達も出来ずお金もありませんでしたが、社長になるためという強い想いを持っていたため、頑張って大学へ通っていましたが、経営に関する簿記や税務ばかりだったため、「このまま大学へ通っていて社長になれるのか」不安に思うようになります。

大学の単位を取るだけでは社長になれないと感じ、お先真っ暗になっていたところ、たまたま声をかけられたのがきっかけで、キャバクラのスカウトマンをすることになりました。

最初は全く稼げませんでしたが、大学3年生の時には安定して稼げるようになり、サラリーマンの月収以上稼げるようになっていったそうです。

大学3年生になり就活をするために夜の仕事はやめましたが、憧れの広告代理店へOB訪問を行った際「楽しいのは大学生の時だけだから今のうちに遊んでおけ」と言われ、こんな大人にはなりたくないと思いを抱き、親や教授に反対される中、人生初の起業を決意しました。

起業にあたり特筆したスキルはなかったため、夜の仕事で知り合った「ネイルサロンを持ちたい」という夢を持つ女性と一緒に大阪ミナミにネイルサロンで起業します。

その後、ネイルサロンは順調に売上を伸ばし、全国に10店舗展開したスワロフスキーショップ「Radiant」を始め、完全個室の高級スパ」、100名以上を収容できる大型レストランバー「LuxRia」という飲食店事業、海外も含め全国30都市で開催した“WhiteParty”というイベント事業を成功に導きました。そして、オリジナルシャンパンブランド「Dragon＆Tiger」を立ち上げ、美容クリニックのプロデュース事業など次々と展開し成功を納めます。