スポンサードリンク
『週刊少年マガジン』2015年36・37合併号

『週刊少年マガジン』2015年36・37合併号

少年誌への移籍後第1作となった「デザートイーグル」の連載がスタート

そのことが、和久井健先生の絵柄が劇的に変わった最大の理由であることは、間違いないでしょう。

ただ、漫画家のキャリア的に見れば、少年誌から青年誌へ移ることはあっても、和久井健先生のように青年誌から少年誌への移籍は極めて珍しいそうです。

和久井健先生の絵柄が変わった理由② アニメ化を狙ったため

実は、和久井健先生は、連載媒体を青年誌から少年誌へ移行した際、「アニメ化をしたい」という意欲を持っていたいたのだとか。

ただ、和久井健先生の共通題材である裏の社会だとか、不良などのアウトローを描いた作品のアニメ化は非常に難しく、編集者と色々と策を巡らせていたそうです。

ちょうどその頃、「Re:ゼロから始める異世界生活」や「僕だけがいない街」が流行っており、「不良漫画とタイムリープを掛け合わせれば面白いのでは?」という話になり、誕生したのが…現在連載中の「東京卍リベンジャーズ」です。

同作への和久井健先生の気合の入れようは凄まじかったようで、編集者により次のようなエピソードが語られています。

「『新宿スワン』ではかっこよくてきれいな女性を描いてきましたが『今度は少年誌的なかわいい女の子を描く』と意気込んでいて、連載開始前にヒロインのヒナの登場シーンの見開きをペン入れして仕上げしたものを何度も描いては自主的に全ボツにして描き直していらっしゃいました」

そのヒロインヒナの登場シーンってのがこちら。

確かに、あの「新宿スワン」の作者の漫画とは到底思えない絵柄に変わっていますね。

また、そんな和久井健先生の絵柄に対するこだわりは今も変わらないようで、和久井健先生の絵柄の進化は、連載が始まって以降も続いているそうです。

「和久井先生の絵の改造ぶりはすごいですよ。たくさんの読者に届けるにはどうしたらいいかをめちゃくちゃ考えている。青年誌と少年誌で描き分けているだけでなくて、連載が始まって以降も少しずつ絵柄を変えていらっしゃいます」

スポンサードリンク

和久井健先生の絵柄が変わった理由③ 読者層拡大のため

実は、「東京卍リベンジャーズ」は、読者層拡大のために第4巻から第5巻に移るタイミングで、コミックスの装丁をリニューアルしています。

東京卍リベンジャーズ 4巻

東京卍リベンジャーズ 4巻

東京卍リベンジャーズ 5巻

東京卍リベンジャーズ 5巻

「東京卍リベンジャーズ」の初期の読者層は成人男性が中心だったことから、往年のヤンキー漫画好きに刺さるような表紙にしていたのだとか。

ただ、その層の読者にはもう十分に届いたという判断から、読者層をさらに広げるために、第5巻よりタイムリープ部分を前面に押し出す表紙に移行するとともに、装丁変更前後から、「ヤンキー」という言葉を公式の宣伝で使わないようにしていたそうです。

また、そういう販売努力に呼応する形で、和久井健先生の絵柄自体も、進化が加速したのかも知れませんね。

まとめ

スポンサードリンク
スポンサードリンク

関連するキーワード

関連するまとめ

新條まゆが作画崩壊?作品の特徴と代表作もまとめ

「快感フレーズ」や「ラブセレブ」などの代表作で知られ、少女漫画にあるまじき過激でセクシャルな作風で、低年齢層…

passpi / 3869 view

さいとう・たかを(ゴルゴ13作者)の年収!本名と年齢・学歴と経歴も総まとめ

漫画「ゴルゴ13」などで知られるさいとう・たかをは漫画家として大成功を収めていますが、一体どれだけの年収を稼…

aquanaut369 / 1168 view

原泰久の現在は独身!元嫁と子供・結婚と離婚歴まとめ【キングダム作者】

大人気漫画「キングダム」の作者として知られる原泰久。小島瑠璃子(こじるり)との熱愛が発覚したことで、離婚して…

aquanaut369 / 2654 view

葦原大介の現在の病状は?病気と休載理由まとめ【ワールドトリガーの作者】

大人気漫画「ワールドトリガー」の作者として知られている葦原大介は病気による休載が多く、現在は月刊誌のジャンプ…

aquanaut369 / 1413 view

諫山創の画力!漫画作品「進撃の巨人」作者の評判まとめ

実に11年半に及ぶ連載が完結する大人気漫画作品「進撃の巨人」の作者である諫山創先生の画力が注目されています。…

passpi / 1376 view

休載の多い漫画家ランキング26選!休載理由も紹介【2024最新版】

世の中には数多くの漫画家が存在しますが、その中には休載が多いことで有名な漫画家も大勢います。今回はそんな休載…

aquanaut369 / 9210 view

とりいかずよしの死因&現在まで!トイレット博士などの作品・家族と結婚・死去の話題を総…

トイレット博士で知られる漫画家の“とりいかずよしさんですが、2022年2月に死去しています。 そこで今回は…

sumichel / 1406 view

スポンサードリンク

この記事を書いたライター

同じカテゴリーの記事

同じカテゴリーだから興味のある記事が見つかる!

木多康昭の休載理由は病気?冨樫義博への対抗?休載の真相まとめ

木多康昭先生の代表作と言えば、2005年より週刊ヤングマガジンで連載中の人気漫画「喧嘩稼業」ですが、同作は1…

passpi / 1502 view

諫山創の画力!漫画作品「進撃の巨人」作者の評判まとめ

実に11年半に及ぶ連載が完結する大人気漫画作品「進撃の巨人」の作者である諫山創先生の画力が注目されています。…

passpi / 1376 view

ちばてつやの生い立ちと家族!父親と母親・兄弟を総まとめ

「あしたのジョー」などで知られている人気漫画家のちばてつや。彼は幼少期を満州で過ごし、その生い立ちはかなり壮…

aquanaut369 / 1602 view

ワンピース人気キャラクター強さランキングTOP105【最新決定版】

少年漫画の王道を行く物語として人気を博している『ONE PIECE』(ワンピース)では登場するキャラクターも…

maru._.wanwan / 1413 view

キングダムの女性キャラ人気かわいいランキング15選【最新決定版】

魅力的な女性キャラクターたちの人気も高い大ヒット漫画作品である「キングダム」。今回の記事では、「キングダム」…

kent.n / 839 view

キングダムの男性キャラ22選!イケメン人気ランキング【最新決定版】

週刊ヤングジャンプで連載されている原泰久さんの人気コミック「キングダム」は、かっこいい男性キャラクターの活躍…

kent.n / 1598 view

花より男子の登場キャラクター人気ランキングTOP12【最新版】

神尾葉子さんのコミック「花より男子」は、「花男」の略称で親しまれている人気作品。ドラマ版も大ヒットを記録した…

kent.n / 1666 view

スポンサードリンク

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

"); } })(jQuery);