ねこぢるの死因!顔写真や年齢・旦那と子供・漫画作品の特徴も総まとめ
可愛さと残酷さが同居する、ポップでシュールな作風で人気を集めた「ねこぢる」は、31歳という年齢でこの世を去りました。
そんな「ねこぢる」の素顔や漫画作品の特徴について振り返るとともに、旦那との関係や死因、「ねこぢる」の死後、旦那は再婚し子供にも恵まれ、現在は育児漫画を執筆している件についてもまとめました。
そんな彼女の絵をたまたま目にした山野一氏は、こう感じたと言います。
「言語化不可能なある種の違和感かもしれないけど、大人に解釈されたものではない生々しい幼児性というか、かわいさと気持ち悪さと残虐性が入り交じった奇妙な魅力」
そこで山野一氏は、その絵をモチーフにした原作を彼が作り、嫁(後の「ねこぢる」)にその原作に合わせた絵を描かせて一本の漫画を描き上げました。
そして、この漫画を「月刊漫画ガロ」の編集部に持ち込んだことで誕生したのが…漫画家「ねこぢる」だったのです。
「ねこぢる」と山野一氏の間の役割分担
「ねこぢる」と山野一氏の間には、“極めて微妙”な役割分担があったと言います。
まず、「ねこぢる」が自身の夢の中に出てきた支離滅裂で不条理な発想をメモに取ります。
次に、それをもとに山野一氏がストーリーを組み立て、ネームに書き起こして「読める漫画」に再構成していったようです。
山野夫妻と面識があった評論家の黒川創氏は、後に「ガロ」に寄稿したコラムの中で、この山野夫妻の“極めて微妙”な関係性について、次のように記されています。
「山野一は、ねこぢるのストーリー作り補助、ペン入れ下働き、スクリーントーン貼り付け係、および渉外担当のような受け持ちをしてきたらしい。つまり、『ねこぢる』というのは個人名というより一種の屋号で、その『ねこぢる』の成分には10%か20%“山野一”が配合されているのだと考えられなくもない。私が彼女のことを“ねこぢる”と呼ぶたび、自分の頭のうしろのほうでは(……ただし、20%の山野一成分抜きの)と、落ち着きのないささやきが聞こえる。ちょっとイライラする。いったい、彼女は誰なのだろう」
漫画雑誌の枠を超えた“ねこぢるブーム”の到来
それまでは一部のコアな層の間だけで話題になっていた「ねこぢる」だったのですが、1990年代後半に流行した悪趣味ブームの流れで、「ねこぢる」が広く一般層に注目されるようになったことで起こったのが「ねこぢるブーム」でした。
以降、「ガロ」だけでなく、「ヤングサンデー」「ビックコミックスピリッツ」「ヤングアニマル」などの少年漫画雑誌だけでなく、「SPA!」や「小説すばる」など、雑誌の枠を超えて多くの媒体で「ねこぢる」作品が掲載されるようになりました。
すると、そのポップな絵柄とシュールな作風のギャップが、女子中高生の「カワイイ文化」にクリティカルヒット!挙げ句の果てには、東京電力の宣伝キャラクターにまで昇格するまでに…。
ねこぢるが突然の死去!その死因は…
当時、山野一氏と「ねこぢる」夫妻は、来る仕事はすべて引き受ける方針だったそうで、「ねこぢるブーム」によって仕事が激増したことで、次第に「ねこぢる」は精神が不安定になっていったと言います。
やがて「死ぬことは別に怖くない」と周囲に述べるようになったり、編集者などに「死のうと想ったことありますか?」と尋ねたこともあったそうです。
【生死血脈】ねこぢるは自殺する直前「生きていることと死ぬことのあいだに差はないんだな。差がないっていうのはこういう感じなんだな」というようなことを描いています。僕も幼いころからそういう感覚があるので、けっこう共振してしまいます。 https://t.co/rLX5ahiW4G
— 宮台真司ボット (@miyadai_bot) 2018年5月3日
1998年4月には、女性編集者を相手に電話で2時間に渡って、「もう好きなものしか描きたくない。自分に向いていないことばかりやらされていて本当につらい。もうこれ以上は何も考えられないし、何も出来ない…」などと、延々と不満をぶつけていたと言います。
そして、1998年5月10日午後3時18分、町田市内の自宅マンションのトイレで、ドアノブに掛けたタオルで首を吊った状態になっているのを、夫・山野一氏に発見されることに…。
この時には既に死後硬直が始まっていたといいます。
なお、死没時の「ねこぢる」の年齢は、31歳の若さでした…。
「ねこぢる」の夫、山野一氏は後に「ねこぢる」の人物像について、寄稿した追悼文の中で次のように述べています。
「生前彼女は、かなりエキセントリックな個性の持ち主でした。気が強い半面極めてナイーブで、私の他にはごく限られた“波長”の合う友人にしか心を開くことはありませんでした。“波長”の合わない人と会うことは、彼女にとって苦痛で、それが極端な場合には精神的にも肉体的にも、かなりダメージを受けていたようです。彼女程でないにしろ、私にも同じような傾向があり、二人ともノーマルな社会人としては全く不適格でした」
その一方で、担当編集者らは「ねこぢる」について次のように語り、責任感の強さを証言しています。
「原稿の締め切りをキッチリと守る人だった。月に数十本の原稿を抱えながら、締め切りを守るのは至難の業、それをやり遂げたねこぢるはムチャクチャ責任感のある人」「自分の漫画を読んでいる有名人をそれとなくチェックして帯の推薦文の人選を考えたり、10代の子が自分の本をおこづかいで買えるように、価格を下げるように交渉したり、単行本を作る過程でいろいろ知恵を絞っていた」
関連するまとめ
相沢友子の出身大学や高校!学歴と経歴・若い頃やアイドル時代まとめ
脚本家として注目を集めている相沢友子。長年に渡って脚本家を務めていますが、一体どのような経歴の持ち主なのでし…
aquanaut369 / 50 view
和久井健の絵柄が変わった?代表作品や画力まとめ【新宿スワン・東京卍リベンジャーズ】
「新宿スワン」などの代表作で知られる漫画家・和久井健先生ですが、現在連載中の「東京卍リベンジャーズ」で絵柄が…
passpi / 136 view
東京卍リベンジャーズの女性キャラ6選!かわいい順ランキング・各キャラクターのプロフィ…
週刊少年マガジンにて大人気連載中の「東京卍リベンジャーズ」。同作品では男性キャラクターが際立っていますが、そ…
aquanaut369 / 107 view
岡田あーみんの現在!漫画の代表作・北野高校出身や美人の噂まとめ
1980年代後半~1990年代後半にかけて、少女漫画雑誌「りぼん」で活躍されていた岡田あーみん先生。今回は、…
ririto / 83 view
一条ゆかりの現在!漫画の代表作・結婚と離婚・病気まとめ
一条ゆかりさんといえば、少女漫画界における大御所中の大御所さんです。今回は、一条ゆかりさんの華麗なる経歴や漫…
ririto / 140 view
藤原ここあ氏は病死?死因と病名・顔や年齢・漫画作品を総まとめ
大ヒット漫画「妖狐×僕SS」などの作者として知られ、享年31歳の若さで急逝した人気漫画家・藤原ここあ先生。今…
passpi / 143 view
板垣巴留(板垣恵介の娘)の年齢や顔写真!結婚や旦那と子供も総まとめ
人気漫画『BEASTARS』の作者として知られる板垣巴留さんですが、2023年9月24日に結婚を発表し話題に…
sumichel / 162 view
この記事を書いたライター
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーだから興味のある記事が見つかる!
ちばてつやの生い立ちと家族!父親と母親・兄弟を総まとめ
「あしたのジョー」などで知られている人気漫画家のちばてつや。彼は幼少期を満州で過ごし、その生い立ちはかなり壮…
aquanaut369 / 134 view
空知英秋の本名や顔は?出身地・天才の名言・年収や病気についてまとめ【銀魂の作者】
空知英秋さんと言えば『銀魂』の作者として有名です。今回は空知英秋さんの本名や顔、出身地などのプロフィールや、…
ririto / 138 view
やなせたかしの死因!病気と晩年・墓と命日・遺産の行方を総まとめ
誰もが知っている『アンパンマン』の生みの親である漫画家の“やなせたかしさんですが、2013年に94歳で亡くな…
sumichel / 62 view
吾峠呼世晴(鬼滅の刃/作者)が引退?年収や文春の報道・過去の作品なども総まとめ
大人気漫画「鬼滅の刃」の作者である吾峠呼世晴は同作品のヒットによって膨大な収入を得ていると思われます。また、…
aquanaut369 / 59 view
アクセスランキング
人気のあるまとめランキング
![Aidoly[アイドリー]|ファン向けエンタメ情報サイト](file/image/201909/51ba85c9e716a47adc9420bd1ae00b62.gif)



漫画家「ねこぢる」のデビュー作となった「ねこぢるうどん」は、「月刊漫画ガロ」の1990年6月号より連載が始まりました。