生誕：1951年2月20日
出身地：大阪府大阪市西区
職業：漫画家
活動期間：1967年 -
代表作：『ガラスの仮面』

美内すずえは現在69歳で1951年2月20日生まれです。2020年公開の『ガラスの仮面』のオペラ「紅天女」では約40年にわたり書き続けてきた物語に漫画より一足先に終止符が打たれました。

美内すずえは高校２年の時に漫画「山の月と子だぬきと」でデビューしました。1976年より漫画雑誌「花とゆめ」にて『ガラスの仮面』の連載をスタートし、瞬く間にベストセラーとなりした。同作品の累計発行部数は5000万部を超えており、少女漫画界において伝説的なロングセラー作品となりました。現在も執筆を続けており、アニメ・舞台・テレビドラマ化もされてきました。美内すずえのほかの代表作としては『黒百合の系図』『妖鬼妃伝』『聖アリス帝国』などがあります。

美内すずえの一番の代表作漫画と言えばもちろん「ガラスの仮面」で、1976年に執筆をスタートしてからは1984年と2005年にアニメ化され、1997年には安達祐実主演で連続ドラマ化もされました。同作品を読んだことがない人でも「北島マヤ、姫川亜弓、月影千草」といった登場人物や、「紅天女（くれないてんにょ）」という作中に登場する舞台の名前はいちどは聞いたことがあるかもしれません。

美内すずえは2020年現在までに「ガラスの仮面」を完結させておらず、現在進行形で執筆を続けています。この事実はファン以外にはあまり知られておらず、何かのきっかけで知ったときには衝撃を受けるようです。

「ガラスの仮面」最新巻である49巻は、2012年10月5日に発売されましたが、演劇に打ち込むマヤとライバル関係にある亜弓の影で進む愛憎劇について描かれています。最終巻とも言われる50巻では「紅天女」の試演が描かれ、マヤと真澄の関係に終止符が打たれるかどうかが注目されています。

美内すずえの頭の中ではすでに30年前(インタビューによっては20年前と言われている)に物語の結末を考えているようで、マヤがどのようなセリフをしゃべるかと言う事についても頭の中に入っているようです。

美内すずえは「ガラスの仮面」の物語について1年か2年で終わると思っていたそうです。そもそも連載開始以前には題材は演劇ではなかったようで、演劇に題材を選んだことで長期にわたる対策となってしまったようです。特にマヤとライバルの姫川亜弓が役を競い合う「紅天女」の展開に入ったところから物語の停滞が際立つようになり、美内すずえの中でも紅天女がどういう人物なのか模索の中で物語を作り上げていったようです。

前述しましたが、作中劇「紅天女」の結末は2020年の1月10日から15日まで、渋谷のオーチャードホールに上演された「オペラ紅天女」で漫画よりも一足先に結末が描かれています。美内すずえは脚本を務めましたが、本作品で「紅天女」を物語の結末まで書いたことを明かしています。

美内すずえにとって「紅天女」の章は、かなり物語をつくりあげることに苦心したようで、その人物像が決まらない中で阪神大震災が起きるなど社会の激震にも直面したようです。