ファンの間で声が変わったと言われた作品のひとつが「ファイナルファンタジーXV」。藤原啓治さんは主人公の敵役であるアーデン・イズニア役で出演しており、ゲーム発売後に配信されたDLC（ダウンロードコンテンツ）にもアーデンで登場しています。

ファイナルファンタジーXVはDLCの開発を熱心に行い、ゲームソフトの発売から約1年以上後に「エピソードイグニス」を配信。こちらのDLCは、宮野真守さん演じるキャラクター、イグニスを主人公とした作品として配信が行われました。

藤原啓治さんもアーデン役で出演しているのですが、このDLCは藤原啓治さんの復帰から後に配信されたコンテンツ。おそらく藤原啓治さんの復帰後にアフレコが行われたようで、アーデンの声が変わったと感じたプレイヤーが多かったようです。

エピソードイグニスから後に配信されたDLC「ロイヤルパック」にも、藤原啓治さんはアーデン役で出演。こちらも藤原啓治さんの復帰後にアフレコが行われた可能性がありますが、エピソードイグニスの時よりも本来のアーデンに近い演技、とプレイヤーからは評価されているようです。

声が変わったと感じるファンの多くは、休止前よりも声が高くなったと感じている模様。喉に負担をかけないようにしているのでは、と予想しているファンも多いようですね。

病気から復帰を果たした現在の藤原啓治さんは、活動休止前と変わらないのでは、と思えるペースで活動中。2019年も「荒野のコトブキ飛行隊」「グランブルーファンタジーThe Animation Season 2」など、多くのテレビアニメに出演しました。

2019年に公開された大ヒット映画「アベンジャーズ エンドゲーム」にも、藤原啓治さんはロバート・ダウニー・Jrさんの吹替えで出演。映画のCMのナレーションも務めたほか、「スパイダーマン：ファーフロムホーム」にも出演しました。

アニメ・映画の仕事のみならず、ゲームの仕事においても完全復活を遂げている藤原啓治さん。リア役で出演した「キングダム ハーツIII」は2019年1月に発売され、ゲームソフト「スーパーロボット大戦T」、スマートフォンアプリ「ドラゴンクエストライバルズ」などの出演作品も2019年に発売・配信が行われています。

「クレヨンしんちゃん」「アイアンマン」「キングダムハーツ」など、人気作品にも多く出演してきた藤原啓治さん。間違いなく大物声優のひとりではあるものの、意外なことに生涯結婚はしていませんでした。

藤原啓治さんは声優業を務める傍ら、自身の事務所AIR AGENCYの代表取締役も務めていました。事務所の公式ツイッターにて稀に藤原啓治さんが投稿を行っており、事務所が主催するイベントの告知だけでなく、ユニークな投稿を行いファンを喜ばせることもありました。

復帰して順調に活動をしていた藤原啓治さんですが、2020年4月12日に癌で死去したことが報道されています。

2016年8月に活動を休止したため、重病ではないかとも言われていましたが、病気は癌であったようです。時期的に新型コロナウイルスが関係していると思う人もいるかもしれませんが、その場合の死因は「肺炎」になるので、コロナは関係ないでしょう。