『SLAM DUNK』は、高校バスケットボールを題材にした井上雄彦による少年漫画作品で、『週刊少年ジャンプ』にて、1990年（42号）から1996年（27号）にかけて全276話にわたり連載された大ヒット作品です。主人公の不良少年桜木花道の挑戦と成長を軸にしたバスケットボール漫画で、日本のバスケ人気の立役者的存在とされています。単行本第21 - 23巻の初版発行部数250万部は、当時としての最高記録で、シリーズの国内累計発行部数は1億2000万部を突破しています。本作品の舞台は神奈川県の主に湘南地区であり、登場する高校などは基本的に架空の名称が使われていますが、アニメの中で登場する場所は聖地として多くのファンが訪れる人気スポットとなっています。

桜木花道がこの踏切付近を歩く姿が度々描かれています。車窓から見える湘南海岸の景色や、路面電車のようなレトロな雰囲気も相まって大人気の聖地となっています。

湘北のライバル高校である陵南のモデルとなった高校です。鎌倉高校駅前踏切からは目と鼻の先にあります。

『天気の子』は、『君の名は。』から3年ぶりとなる、新海監督の7作目の劇場用アニメーション映画です。離島から東京に家出してきた少年、帆高と、祈るだけで晴れにできる力を持つ少女、陽菜が出会い、運命に翻弄されながらも自らの生き方を「選択」していくストーリーで、東宝配給作品史上最大級の359館448スクリーンの規模での公開となり、初日には午前0時に世界最速上映が行われ、午前9時に全劇場で一斉に初回が上映されました。『君の名は。』では現実世界の実在する場所がモデルとして映画の舞台に描かれており、ロケ地や撮影場所といった聖地をめぐる「聖地巡礼」が盛り上がりましたが、天気の子はさらに身近なスポットを舞台としていることから聖地巡礼が再び盛り上がりました。

物語のキーワードになる“神社”が屋上にあるという設定の「代々木会館ビル」

東京本土に来たものの、行くあてのない帆高はバイト探しを続けながら新宿歌舞伎町の漫画喫茶に寝泊まりします

「けいおん！」は、部員0で廃部寸前の私立桜が丘女子高等学校（桜が丘高校）軽音部を舞台にしたアニメで、唯、律、澪、紬の4人の生徒がバンドを組み、ゼロから部活動を開始、途中からは新入生の梓も加わり、5人となり、軽音部の結成から卒業までの3年間を描いています。東京国際アニメフェア2010・第9回東京アニメアワード優秀賞テレビ部門、第24回日本ゴールドディスク大賞特別賞など数々のタイトルを受賞した人気作品です。明確な舞台は設定されていませんが、劇中には修学旅行で京都に向かうエピソードがあり、往路の東海道新幹線の車窓から富士山が見えている描写があります。また、一年生の唯たちが初詣に向かう際、待ち合わせている駅に掛けられている看板は、白地に水色の平行四辺形が配されており、小田急電鉄の旧デザインに酷似しています。

「けいおん！」の主人公らが通う高校のモデルになったとされる「豊郷小学校旧校舎群」

京都市左京区松ヶ崎小脇町　叡山電鉄・修学院駅付近

宮崎駿監督作品である『となりのトトロ』は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画で、昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台に、田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹と、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描いてたファンタジー映画です。となりのトトロは第3回AVA国際映像ソフトフェア ビデオ部門アニメビデオ賞、1988年度キネマ旬報ベストテン 日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画監督賞など数多くのタイトルを獲得した人気作で、文化庁優秀映画製作奨励金交付作品にも選ばれています。そんなとなりのトトロに登場するゆかりのあるスポットは聖地として人気で、多くのファンが聖地巡礼として訪れています。

猫バスのバス停のモデルとされた場所

サツキとメイの家としてモデルとされた人気のスポット

監督は宮崎駿による『千と千尋の神隠し』は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画で、日本歴代興行収入第1位を誇る人気作品です。千尋という名の10歳の少女が、引っ越し先へ向かう途中に立ち入ったトンネルから、神々の世界へ迷い込んでしまう物語。千尋の両親は掟を破ったことで魔女の湯婆婆によって豚に変えられてしまう。千尋は、湯婆婆の経営する銭湯で働きながら、両親とともに人間の世界へ帰るために奮闘するストーリーです。そんあ千と千尋の神隠しの登場する場所は、関東の温泉旅館から台湾まで幅広く点在しており、今でも聖地巡礼スポットとして多くのファンが訪れています。

群馬県・四万温泉にある「積善館」は、元禄4年に建てられ、320年もの歴史をもつ日本最古の木造湯宿建築。

「千と千尋の神隠し」のモデルとなった街