ヘタレアイドルからサバサバ系アイドルへ路線を変更し、HKT48に欠かせない存在となった指原莉乃さん。選抜総選挙1位の常連メンバーとしても知られるようになり、48グループ全体を代表する存在へと成長しました。

テレビ番組の共演者とスタッフからの評価も高く、坂道シリーズの勢いが目立つ現状、指原莉乃さんの存在はHKT48のみならず、48グループに欠かせない存在だったでしょう。

しかし、指原莉乃さんは2018年12月にHKT48を卒業することを公表し、ファンはもちろん、一般家庭にも衝撃を与えました。

指原莉乃さんは2019年で27歳を迎え、アイドルを卒業してもあまり違和感がない年齢です。しかし、少し昔のアイドルと違い、現代のアイドル業界では20代後半に突入しても現役で活動中の人気アイドルたちが大勢存在しています。

指原莉乃さんもアイドルとしての輝きは全く衰えていなかったため、卒業を発表したことに納得できなかったファンも少なくはありませんでした。なぜ、指原莉乃さんは卒業を選択したのでしょうか？

指原莉乃さんによると、卒業すること自体は何年も前から決めていたとのこと。卒業発表時には最後のコンサートの日程も決定していることも公表し、直後に卒業を撤回するファンの声も飛び交いました。

指原莉乃さんが卒業を決意した理由は、自分とHKT48のためとのことでした。現在、HKT48は指原莉乃さんが圧倒的な存在感を放っており、指原莉乃さん本人もHKT48に居心地を感じていました。

宮脇咲良さんがアイズワンのためグループ不在なうえ、兒玉遥さんはHKT48を卒業。この状況でHKT48がさらに成長することを願い、指原莉乃さんは卒業を決意したのかもしれません。

また、テレビ番組に出演時、土日に握手会をしているためテレビ番組の仕事を入れることができないと語ったこともありました。そのため、アイドル業よりもバラエティーの仕事を優先するため卒業したと予想する声もあるようですが、おそらくこの発言はバラエティー向けに発言したネタであり、本心とは違うのではないでしょうか。

卒業は2019年4月に決まり、28日の横浜スタジアムでのコンサートがアイドルとしてのラストステージ。盟友である渡辺麻友さんもゲスト出演し、内田裕也さんのコスプレをした松本人志さんも応援に駆け付けました。

女性アイドルが卒業してタレントに転向すると、多くの場合ファン離れが発生してしまいます。48グループも例外ではなく、神7に選ばれたメンバーであってもアイドル時代と同じ勢いを維持しているメンバーはあまり多くありません。

卒業後も勢いを維持するには、女性やファミリー層など、アイドル時代とは違ったファン層を開拓することが重要なのです。

指原莉乃さんはスキャンダルを経てサバサバ系路線に変更し、男性だけでなく女性からの支持を集めることに成功。テレビドラマではなくバラエティー番組で活躍し続け、十分すぎるトーク力も身に着けています。

そのため、卒業後も仕事に恵まれており、むしろ卒業した2019年4月にレギュラー番組が2本もスタートするほど絶好調です。

現在、指原莉乃さんがMCを務めているレギュラー番組は、月一の番組も含めて5本。準レギュラー、不定期出演の番組も含めると、10本以上ものテレビ番組に出演しているほど仕事に恵まれています。

これほどの仕事量に加えアイドル活動も行っていたので、指原莉乃さんは休む暇もないほど仕事に集中し続けてきたはずです。

AKB48時代にソロアーティストとしてデビューも果たしている指原莉乃さんですが、HKT48を卒業した現在、歌手活動はもう行わないそうです。今まではテレビの仕事に加え、コンサートに握手会、新曲のレコーディングや振り付けのレッスンなども行っていましたが、卒業してからはこれらに時間を費やすことがなくなり「すごい休みが増えた」と語り笑いを誘ったこともありました。

歌手活動は今後行わないとしている指原莉乃さんですが、現在はプロデューサーとして音楽業界の仕事に携わっています。アイドル声優グループ「ノットイコールミー」「イコールラブ」という2つのグループでプロデュース業を行っており、指原莉乃さん本人がさくしを担当しているのです。

イコールラブはシングルCDとして現在までで5枚リリースしており、4枚目と5枚目のシングルはオリコン週間ランキング2位を獲得しました。