元カレらしき男が暴露した話が全て事実とは思えませんが、その男は自分に送られたという指原莉乃さんのプライベート画像まで週刊文春で公表していました。その中には下着姿の写真など、絶対に公にしてはいけないものまでその男に暴露されてしまったのです。

週刊文春にスキャンダルが報じられた指原莉乃さんは、報道の翌日に放送された「AKB48のオールナイトニッポン」に緊急出演。当初は秋元康さんと前田敦子さんだけが出演する予定でしたが、番組の途中に登場し、スキャンダルについて語りました。

指原莉乃さんによると、リークした男はかれしではなく、友人だったとのこと。事実ではないこともたくさん含まれてはいたものの、誤解を招いてしまったことは事実、とファンに向けて謝罪しました。

指原莉乃さんの釈明を聞いた秋元康さんは、この件を踏まえたうえで指原莉乃さんがHKT48に移籍することを決定。「AKB48のオールナイトニッポン」の放送翌日から移籍が確定し、指原莉乃さんは拠点を博多に移すことになったのです。

HKT48に移籍した後も、指原莉乃さんは東京の仕事のため博多と東京を往復する生活を送っていました。しかし、指原莉乃さんがスキャンダルによって負ったダメージは相当深く、当時のインターネットでは指原莉乃さんを批判する声も少なくはありませんでした。

そこで一肌脱いだのは、芸能界関係者からの信頼も厚く、世間の好感度も高い元SMAPの中居正広さん。テレビ番組収録前に生ドッキリ放送を仕掛け、指原莉乃さんの本音を世間に届けようとしてくれたのです。

中居正広さんによる生ドッキリ中、一度は引退を決意したことを告白。暴露した男が友達の友達だったことや、事実ではないことを否定すると言い訳になってしまうとの想いなども語り、これらの本音は指原莉乃さんが知らぬうちに全国ネットで放送されました。

この時に指原莉乃さんの本音を知り「これからもさっしーを応援する」と、固く誓ったファンも続出。それでも、しばらくの間は週刊文春のスキャンダルの影響を払拭することができませんでした。

週刊文春のスキャンダルによって、AKB48からHKT48に移籍することになった指原莉乃さん。当時はHKT48が結成されて間もなかったうえ、指原莉乃さんはスキャンダルを起こしたばかりのため、トラブルメーカー的な目で見られることもありました。

そのため、当時は「左遷」と揶揄する声で溢れましたが、このことがHKT48の知名度上昇にも繋がったのも事実でしょう。

また、HKT48の移籍が決定した際、指原莉乃さんが解雇されなかったことに不満を抱いたファンも少なからず存在していました。

基本的にアイドルは恋愛禁止であり、発覚すると活動自粛となる場合があります。また、実質解雇となりアイドルを卒業するケースも多いのですが、指原莉乃さんの場合、HKT48に移籍しただけで解雇・活動自粛になることはありませんでした。

そのため、同じようにスキャンダルを起こして解雇された他メンバーのファンたちを中心に、指原莉乃さんが解雇されなかったことに納得できなかったようです。

事実とデマの両方を広められ、アイドルとして致命傷を負ってしまった指原莉乃さん。HKT48の移籍後は人気の低迷が予想され、ソロアーティストとしての活動も2013年からストップする事態となってしまいました。

しかし、世間やファンの予想とは裏腹にアイドルとしての人気は全く衰えおらず、スキャンダルから1年後に行われた総選挙では初の1位を獲得したのです。この時の選抜総選挙は大いに盛り上がり、指原莉乃さんが1位を獲得したことで会場全体が笑顔に包まれた選抜総選挙となりました。

女性アイドルは男性とのスキャンダルが発覚してしまうと、ファン離れが発生してしまうのが当たり前。しかし、指原莉乃さんはスキャンダル後の方が仕事とファンに恵まれており、徐々に国民的な大スターへと成長していったのです。

週刊文春のスキャンダルによって指原莉乃さんのファンを辞めた男性もいたようですが、それほど多くのファン離れは発生しませんでした。その一番の理由は、指原莉乃さんがスキャンダルに対し真摯な対応を行い続けたことでしょう。

芸能人のスキャンダル記事が出ると、自分自身で公表する前に事務所からの指示に従わなければいけない場合がほとんどでしょう。指原莉乃さんが事務所からどのような支持があったのかは不明ですが、スキャンダル発覚からすぐにラジオの生放送で釈明・謝罪したことは、ファンへの想いが感じられる立派な対応でした。

SNSが普及した現在、芸能人のスキャンダルは簡単に広まっていきます。事務所の圧力によってスキャンダルを無かったことにする芸能人も多いですが、その場合インターネットで炎上騒動に繋がりやすく、芸能人本人のイメージも悪化します。実際、AKB48の一部メンバーも熱愛スキャンダルに対し無言を貫いたことで、ファン離れが発生したり、SNSの炎上状態が続いているアイドルも存在しているのが現実です。

もし彼氏の存在が事実であったとしても、指原莉乃さんのように真摯な対応をすることが、ファンを悲しませない一番の方法かもしれませんね。

AKB48のアイドルだった頃は、男性が放っておけなくなるようなヘタレ系アイドルだった指原莉乃さん。しかし、週刊文春のスキャンダルを経験し心境の変化があったのか、次第にヘタレな一面が目立たなくなっていきました。

むしろ、思ったことを正直に伝えるサバサバ系に路線を変更したのですが、このキャラクターがお茶の間に大ヒット！アイドルファンだけでなく小さな子供や若者女性からも愛されるようになり、歴代AKB48グループメンバーの中で最も国民的な存在となったのです。

高齢層にまで名前が知られており、今やアイドルファンでなくとも「さっしー」と聞くと指原莉乃さんだと分かるくらい存在が世間に浸透しています。