乃木坂46にも握手会はありますが、現状では2種類ある握手会のうち、全国握手会にはほとんどのメンバーが参加していますが、個別握手会には人気上位のメンバーはスケジュールの都合という理由で不参加が続いています。

人気過ぎて収拾がつかない可能性もありますが、過去にはまとめ出しと呼ばれる、握手会のチケットを大量に確保して長時間握手し続けるファンが現れたことも影響があるかもしれません。

活動開始から徐々にファンを増やしたAKB48ですが、世間一般に大きく認知されるきっかけとなったのは選抜総選挙です。

総選挙で1位になった前田敦子さんのスピーチは多くのメディアで取り上げられ、大島優子さんとの1位争いも大きな注目を集めました。指原莉乃さんの総選挙3連覇も大きな話題になりました。

メンバー同士で順位を争う総選挙は、投票権をCDとセットにする「AKB商法」と呼ばれるビジネスモデルを確立させ、結果的にAKB48のCDセールスを押し上げることになりました。

結成時からAKB48とは差別化を図っていた乃木坂46は選抜総選挙には参加していません。

選抜総選挙は世間の認知度を上げ、ファンの自分が応援しているメンバーに対する思いを強くしましたが、乃木坂46は総選挙に参加しないことで、結果的にグループ全体を応援するというファンを増やすことになりました。

注目イベントがないというデメリットはありますが、人気メンバーの卒業があっても、グループの人気への影響を最小限に抑えられるメリットを得ることとなりました。

初期の頃は学校の制服をイメージした、シンプルなチェックのスカートだったAKB48。

人気が出始めると共に衣装も変わりましたが、スカートは短いままで元気で明るいイメージを作っています。

AKB48との差別化を図る最初のイメージとして、スカートを長くした乃木坂46。

元気で明るいAKB48に対して、清楚さを強調した衣装になっていて、AKB48が公立、乃木坂46が私立と言われ始めた所以はスカートの長さにあります。

AKB48はよく、クラスで3番目にかわいい子を集めたと言われますが、秋元康さんは後にこれを否定しています。とは言え噂が広まったのは、確かにと思わせるものがあったためと考えられます。

AKB48は完成されたものを披露するグループではなく、身近にいそうな子が努力して進んでいく姿を見せるグループというコンセプトがあり、身長も比較的小さいメンバーが多いです。

見た目に関しては個人的な趣向で見え方が大きく変わるので総評はむずかしいですが、「美人」と「かわいい」で分けるなら「かわいい」メンバーが多いのがAKB48です。

乃木坂46には松村沙友理さんや齋藤飛鳥さんをはじめとして、ファッション誌の専属モデルを務めるメンバーが他にも多数います。

ファッションモデルと言えば、女性の憧れの職業ですし、当然モデルを務めるには女性から憧れられる見た目である必要があります。

最近では身長が高くないモデルさんも増えていますが、乃木坂46は平均的に見ても160㎝を超えたメンバーが多く存在しています。

そういう意味でも、あまり身近にはいないような「美人」が多いのが乃木坂46です。

雑誌などのグラビアでは、専門のグラビアモデルの方が務める場合が多かったですが、AKB48のメンバーがグラビアに挑戦し始めると、あっという間にグラビア界を席巻するまでに至りました。

アイドルが雑誌で、際どい水着やランジェリー姿などを披露することで大きな話題になりました。

また、MVでも「ヘビーローテーション」ではランジェリー姿を披露、他にも水着でのダンスなどを披露して、多くの男性ファンを虜にしました。

乃木坂46はコンセプトに清楚を掲げていることもあって、雑誌のグラビア等ではあまり肌を露出していません。

唯一の水着やランジェリーなどは写真集だけという限定の仕方をしていて、MVでも水着等になることはありません。

その結果清楚のイメージを守ると共に女性ファンも急増、従来の男性アイドルファンだけでなく、アイドルに関心がなかった女性をファンにする事に成功し、写真集の売り上げ増加にも繋がっています。

AKB48は名古屋のSKE48、大阪のNMB48をはじめとする姉妹グループが多く展開されています。

最近は問題が続いている新潟のNGT48や、海外にもジャカルタのJKT48、バンコクのBNK48など拡大を続けています。

また、現在AKB48は16期生まで加入していて、1つのグループに複数のチームが存在し、グループにとらわれない再編や移動なども度々行われました。

それによってファンからの注目を集めると共に、人気メンバーの卒業によるグループの人気のバランスを整えてきました。

AKB48と乃木坂46では活動期間が違うこともありますが、AKB48が16期生までいるのに対して、乃木坂46は2018年の年末に加入した4期生が最新メンバーです。

姉妹グループも2015年に欅坂46が結成され、2019年に欅坂46のアンダーグループだった「ひらがなけやき坂46」が「日向坂46」に名称を変更して単独デビューを飾ったことで3つ目の坂道グループとなりました。

坂道グループは全て都内に拠点があり、各都市に拠点があるAKB48グループとは異なっています。

坂道グループは基本的にはグループ間の移動などはなく、人気メンバーの卒業も当然ありますが、加入間もないメンバーをいきなりセンターで起用するなど、各メンバーの個性を生かすことで対応しています。

2011年の乃木坂46結成当時は圧倒的人気を誇っていたAKB48。

ですが今では乃木坂46がAKB48を超えたと言われることが多くなりました。

実際に乃木坂46がAKB48を超えたのか？様々な要素から検証すると共に、分岐点はどこだったのかも検証します。

「AKB商法」と言われる握手券や総選挙の投票権とCDをセットにしたビジネス方法を生み出したAKB48。

CDセールスにおいては未だに健在で、最新シングル「ジワるDAYS」も初週でミリオンを突破、「Teacher Teacher」は181万枚のヒットを記録しています。

歴代のシングル、アルバムを含めた総売上で見ても、累計6000万枚を突破するなど、デジタルダウンロードが中心の音楽市場で異例な記録を達成しています。